食品添加物の「一日摂取許容量(ADI)」とは?|どのくらいなら安全?
食品添加物について調べていると、「ADI」という言葉を目にすることがあります。
「毎日添加物を摂っても大丈夫なの?」
「基準を少し超えたら危険なの?」
今回は、食品添加物の安全性を考えるうえで重要な「ADI」について、ポイントを絞って解説します。
ADIとは?
ADIとは一日摂取許容量(Acceptable Daily Intake)のことです。
簡単にいうと、「人が生涯にわたって毎日摂取し続けても、健康への悪影響がないと考えられる1日あたりの量」を表します。
一般的には、体重1kgあたりの量として設定されます。
ADIはどうやって決めるの?
安全性の評価では、動物試験などの科学的データから、健康への悪影響が確認されない量などを調べます。
そして、その量をそのまま人間に当てはめるのではありません。
動物と人間の違いや個人差などを考慮し、通常は安全側に余裕を持たせてADIを設定します。
つまりADIは、「ここまで摂ったら危険になる量」ではありません。
安全に摂取できると考えられる範囲を設定するための指標です。
ADIを超えたらすぐ危険?
ここは誤解されやすいところです。
例えば、ある日にADIを少し超えたからといって、「その瞬間に健康被害が起こる」という意味ではありません。
ADIは、生涯にわたって毎日摂取することを想定した指標だからです。
一時的な摂取量だけでなく、長期的な摂取について考えるための基準と理解すると分かりやすいでしょう。
「少量なら何でも安全」という意味ではない
反対に、「量が少なければ、どんな物質でも食品に使ってよい」という意味でもありません。
食品添加物として使用するためには、それぞれの物質について安全性が評価され、必要に応じて使用基準などが設けられます。
ADIは、その安全性を考えるための仕組みの一つです。
私たちはADIを毎日計算する必要がある?
基本的に、普段の食生活で、「今日は添加物を何mg摂った」と一つずつ計算する必要はありません。
食品を選ぶときには、添加物だけを気にするよりも、同じ加工食品ばかりに偏らないことを意識するとよいでしょう。
例えば、
- さまざまな食品を食べる
- 加工食品だけに偏らない
- 食べる量や頻度を考える
- 栄養成分表示も確認する
といった基本的な食生活を整えることが大切です。
IKIRU+の結論
ADIとは、「生涯にわたって毎日摂取しても、健康への悪影響がないと考えられる量」を示す安全性の指標です。
ADIを少しでも超えたら、すぐに危険になるという境界線ではありません。
食品添加物について考えるときは、「添加物が入っている=危険」ではなく、「どの物質を、どのくらい摂取するのか」が重要ということを覚えておきましょう。
そして普段の生活では、添加物の量を細かく計算するより、特定の食品に偏らず、食生活全体を整えることを基本にするとよいでしょう。
