健康食品と医薬品の飲み合わせ

健康食品やサプリメントを利用している方の中には、病院で処方された薬を服用している方もいるでしょう。
健康食品は食品の一種ですが、含まれる成分によっては医薬品の働きに影響することがあります。
また、医薬品の効果が弱くなったり、副作用が強くなったりする可能性もあります。
今回は、健康食品と医薬品の飲み合わせについて、知っておきたい基本的な注意点を解説します。

1. 健康食品と医薬品の相互作用とは?

健康食品と医薬品を一緒に利用した際に、お互いの働きに影響が生じることを相互作用といいます。
健康食品の成分が薬の吸収や分解、排泄などに影響する場合があります。
また、医薬品と似た働きを持つ成分を摂取することで、作用が強くなることもあります。
ただし、すべての健康食品と医薬品の組み合わせで問題が起こるわけではありません。
重要なのは、どのような成分を摂取しているのかを把握することです。
健康食品と医薬品を併用する際には、成分の組み合わせによる影響を確認する必要があります。

2. 注意したい5つの組み合わせ

① ビタミンKとワルファリン
ワルファリンは、血液が固まる働きを抑える医薬品です。
ビタミンKは、ワルファリンの作用を弱めることがあります。
特に、ビタミンKを多く含むサプリメントや青汁などを利用する際には注意が必要です。
ワルファリンを服用している方は、自己判断で健康食品を追加しないようにしましょう。

② カルシウム・鉄と一部の医薬品
カルシウムや鉄などのミネラルは、一部の抗菌薬や甲状腺ホルモン薬などの吸収を妨げる場合があります。
その結果、医薬品の効果が十分に得られなくなる可能性があります。
摂取時間をずらすことで対応できる場合もありますが、必要な間隔は医薬品によって異なります。
必ず医師や薬剤師に確認しましょう。

③ セントジョーンズワートと医薬品
セントジョーンズワートは、健康食品などに利用される植物由来成分です。
一部の医薬品の分解を促進し、薬の血中濃度を低下させることがあります。
抗うつ薬や免疫抑制薬、経口避妊薬など、さまざまな医薬品との相互作用が知られています。
医薬品を服用している方は、自己判断で利用しないことが重要です。

④ イチョウ葉エキスと血液に関係する医薬品
イチョウ葉エキスは、健康食品に利用される植物由来成分の一つです。
抗凝固薬や抗血小板薬などと併用すると、出血の危険性が高まる可能性が指摘されています。
特に、血液を固まりにくくする薬を服用している方は注意が必要です。

⑤ 複数のサプリメントと医薬品
健康食品を複数利用すると、同じ成分を重複して摂取することがあります。
また、複数の植物由来成分を組み合わせた商品では、医薬品との相互作用を判断しにくい場合があります。
成分の種類が多いほど健康によいというわけではありません。
健康食品を複数利用している場合は、商品名だけでなく、含まれる成分を医師や薬剤師に伝えることが大切です。

3. 中高年・高齢者が注意したいこと

中高年・高齢者では、高血圧や糖尿病、心臓病などの治療で、複数の医薬品を服用している場合があります。
そのため、健康食品との相互作用には特に注意が必要です。

また、加齢や持病によって、薬の分解や排泄に関係する体の働きが変化することもあります。
長年利用している健康食品でも、新しい医薬品が処方された場合には、飲み合わせを確認しましょう。
さらに、健康食品を利用するために、医薬品の量を減らしたり、服用を中止したりすることは避けてください。
健康食品を使用していることを、診察時や薬局で必ず伝える習慣をつけましょう。

4. 今日からできる5つの工夫

① 利用している健康食品を記録する
商品名や成分、摂取量を一覧にしておきましょう。

② お薬手帳を活用する
健康食品の情報も記録し、医師や薬剤師に確認してもらいましょう。

③ 新しい薬が処方されたら確認する
これまで問題なく使用していた健康食品でも、飲み合わせを確認しましょう。

④ 自己判断で薬を調整しない
健康食品を利用するために、薬を減らしたり中止したりしないようにしましょう。

⑤ 体調の変化に注意する
健康食品の利用後に異常を感じた場合は、使用を中止し、医療機関に相談しましょう。

IKIRU+の結論

健康食品と医薬品の組み合わせによっては、薬の働きに影響が生じることがあります。
特に、ビタミンやミネラル、植物由来成分などには、特定の医薬品との相互作用が知られているものがあります。
健康食品は食品だから安全と考えず、成分や摂取量を確認することが重要です。
中高年・高齢者では、複数の医薬品を服用している場合もあるため、特に注意が必要です。
健康食品を利用する際には、医師や薬剤師に相談し、安全性を確認しながら適切に付き合っていきましょう。