健康食品にはどんな種類がある?

健康食品と聞くと、サプリメントや栄養ドリンクを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
実際には、健康食品にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や目的が異なります。
ビタミンを補うもの、腸内環境に関係するもの、植物由来の成分を含むものなど、商品によって内容はさまざまです。
また、国が定めた制度に基づいて機能を表示できる食品と、そうではない食品があります。
健康食品を選ぶ際には、こうした違いを理解することが大切です。
今回は、健康食品の主な種類と特徴について、わかりやすく解説します。

1. 健康食品は大きく2つに分けられる

日本では、健康食品という言葉に法律上の明確な定義はありません。
一般的には、健康の維持や栄養補給などを目的として利用される食品を指します。
健康食品は、制度上の位置づけから大きく2つに分けて考えることができます。

① 保健機能食品
国が定めた制度に基づき、一定の条件を満たすことで、栄養成分の働きや健康に関する機能を表示できる食品です。
保健機能食品には、次の3種類があります。

  • 特定保健用食品(トクホ)
  • 栄養機能食品
  • 機能性表示食品

それぞれ表示できる内容や制度の仕組みが異なります。
例えば、特定保健用食品は国の個別審査を受けて許可されますが、機能性表示食品は事業者の責任で科学的根拠などを届け出る制度です。

② その他の健康食品
保健機能食品に該当しないものの、健康の維持や栄養補給などを目的として販売される食品です。
サプリメント、植物由来の加工食品、健康飲料などが含まれます。
ただし、これらの商品は、保健機能食品の制度に基づく健康機能の表示を行うことはできません。
また、健康食品として販売されていることだけで、効果や安全性が保証されるわけではありません。

2. 健康食品の代表的な種類

健康食品は、含まれる成分や利用目的によっても分類できます。
代表的なものを紹介します。

① ビタミン・ミネラルを補う食品
ビタミンC、ビタミンD、カルシウム、鉄、亜鉛などを含む食品です。
食生活によって不足しやすい栄養素を補う目的で利用されます。
ただし、必要以上に摂取すると健康に悪影響を及ぼす栄養素もあります。

② タンパク質を補う食品
プロテインや栄養補助飲料などがあります。
食事だけでは十分なタンパク質を摂取できない場合に役立つことがあります。
特に高齢者では、筋肉量の維持を考えるうえでタンパク質の摂取が重要です。

③ 乳酸菌・ビフィズス菌を含む食品
ヨーグルトや乳酸菌飲料、サプリメントなどがあります。
腸内環境に関する研究が進められていますが、働きは菌の種類や菌株によって異なります。
すべての商品に同じ効果が期待できるわけではありません。

④ 食物繊維やオリゴ糖を含む食品
食物繊維やオリゴ糖は、腸内細菌との関係が注目されている成分です。
普段の食事から摂取することが基本ですが、必要に応じて補助食品が利用されることもあります。

⑤ 植物由来の健康食品
アロエベラ、ウコン、植物ポリフェノールなどを含む食品があります。
植物にはさまざまな成分が含まれていますが、成分の働きが研究されていることと、実際に人が摂取したときの健康効果が証明されていることは別です。
また、天然由来であっても安全とは限りません。

⑥ ミツバチ由来の健康食品
プロポリス、ビーポーレン、ローヤルゼリーなどがあります。
それぞれ含まれる成分や特徴が異なります。
健康への働きについて研究されていますが、十分に確認されていない効果もあります。
花粉やミツバチ由来成分などに対するアレルギーにも注意が必要です。

3. 中高年・高齢者は何を基準に選ぶ?

年齢を重ねると、食欲や食事量、体の状態が変化することがあります。
そのため、健康食品を選ぶ際には、人気や広告だけで判断するのではなく、自分の生活に必要かどうかを考えることが大切です。
例えば、食事量が少なくタンパク質が不足している場合には、食事内容を見直したうえで栄養補助食品を検討することがあります。
一方、普段から十分な栄養を摂取できている場合には、追加のサプリメントが必要とは限りません。
また、高齢者では複数の医薬品を服用していることも少なくありません。
健康食品を選ぶときは、栄養状態だけでなく、持病や服用中の薬との関係も確認することが重要です。
体重減少や食欲低下が続く場合は、健康食品だけで対応しようとせず、医療機関などに相談しましょう。

4. 今日からできる5つの工夫

健康食品を適切に選ぶために、日常生活で実践できる5つの工夫を紹介します。

① 健康食品の種類を確認する
保健機能食品なのか、それ以外の健康食品なのかを確認しましょう。
表示制度の違いを知ることで、商品を冷静に判断しやすくなります。

② 自分に必要な栄養素を考える
まずは普段の食事を振り返り、不足している可能性がある栄養素を確認しましょう。
必要に応じて医師や管理栄養士に相談することも大切です。

③ 原材料や成分表示を読む
商品名だけで判断せず、何がどのくらい含まれているのかを確認しましょう。

④ 複数の商品を安易に組み合わせない
異なる健康食品でも、同じ栄養素や成分が含まれている場合があります。
重複摂取や過剰摂取に注意しましょう。

⑤ 健康食品に頼りすぎない
健康食品は、毎日の食事や生活習慣を補助するものです。
食事、運動、睡眠などの基本的な健康習慣を大切にしましょう。

IKIRU+の結論

健康食品には、ビタミンやミネラルを補うもの、腸内環境に関係するもの、植物由来の成分を含むものなど、さまざまな種類があります。
また、保健機能食品とそれ以外の健康食品では、表示に関する制度が異なります。
大切なのは、商品の種類や特徴を理解し、自分にとって本当に必要かどうかを考えることです。
健康食品の効果や安全性は商品によって異なるため、広告や口コミだけで判断しないようにしましょう。
毎日の食生活を基本にしながら、健康食品を上手に活用していきましょう。