足首を動かすことがバランスに大切な理由
「バランス」というと、体幹や脚の筋力を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、立ったり歩いたりするときには、足首も重要な働きをしています。
私たちの体は立っているだけでもわずかに揺れており、その小さな揺れに合わせて足首周辺の筋肉などが働いています。
足首を動かし、使い続けることは、安定して立ったり歩いたりするためにも大切です。
立っているときも足首は働いている
まっすぐ立っていると、自分では「動いていない」と感じるかもしれません。
しかし、実際には体は前後や左右へわずかに揺れています。
その小さな揺れに対して、足首周辺の筋肉などを使いながら姿勢を調整しています。
たとえば体が少し前へ傾けば、倒れないように体を戻そうとします。
こうした細かな調整が繰り返されることで、私たちは立った姿勢を保っています。
足首は、地面と体をつなぐ重要な場所の一つなのです。
歩くときにも足首を使っている
足首は立っているときだけでなく、歩くときにも使います。
歩行では、
足を地面につける。
体重をその脚へ移す。
体を前へ進める。
次の一歩を踏み出す。
という動作を繰り返しています。
この中で足首は、地面から受ける力に対応したり、体を前へ進めたりする動きに関わっています。
足首だけで歩いているわけではありませんが、膝や股関節などと協力しながら歩行を支えています。
足首を動かす機会が減っていない?
生活の中で体を動かす機会が少なくなると、足首を大きく動かす場面も減りやすくなります。
長時間座って過ごす。
外出する機会が減る。
歩く距離が短くなる。
こうした生活が続けば、脚や足首を使う機会そのものが少なくなります。
だからといって、足首だけを一生懸命動かせばよいわけではありません。
歩く、立つ、家事をするなど、日常生活の中で脚全体を使うことを基本に考えましょう。
かかと上げ・つま先上げをやってみよう
足首周辺を動かす簡単な方法として、かかと上げがあります。
安定した机や手すりなどにつかまり、両足で立ちます。
そこから、かかとをゆっくり上げ、ゆっくり床へ戻します。
無理に高く上げる必要はありません。
また、椅子に座った状態で、かかとを床につけたままつま先を上げたり、反対につま先をつけたままかかとを上げたりする方法もあります。
テレビを見ているときなどにも取り入れやすい運動です。
大切なのは回数を競うことではなく、痛みのない範囲でゆっくり動かすことです。
足首だけ鍛えればバランスがよくなるわけではない
足首はバランスに関係していますが、バランス能力は足首だけで決まるものではありません。
視覚。
平衡感覚。
足の裏などから伝わる感覚。
脚や体幹の筋力。
神経系の働き。
こうしたさまざまな機能が協力しています。
そのため、足首の運動だけに集中するのではなく、ウォーキングや筋力トレーニング、バランス運動なども組み合わせていきましょう。
また、足首に強い痛みや腫れがある場合、けがをした直後などには、無理に動かさないことも大切です。
IKIRU+の結論
足首は、私たちが立ったり歩いたりするときに体を支えている大切な部分です。
毎日の生活では、
歩いて足首を使う。
座りっぱなしを減らす。
かかとを上げ下げする。
つま先を動かす。
といったことから始めてみましょう。
特別な運動を長時間する必要はありません。
椅子に座りながら足首を動かす。
立ったついでに、机につかまってかかとを数回上げる。
散歩に出かけて足を使う。
そんな小さな動きでも構いません。
そして、バランスを保つためには足首だけでなく、脚の筋力や体幹、感覚なども関わっています。
一つの部分だけを鍛えるのではなく、体全体を使い続ける。
その一部として、毎日の生活の中で足首もしっかり動かしていきましょう。
