つまずきやすくなったと感じたら見直したいこと
「最近、ちょっとした段差につまずくことが増えた」「転んではいないけれど、ヒヤッとすることがある」
そんな変化を感じたら、転倒する前に一度、体や生活環境を見直してみましょう。
つまずきは、単に「足が上がっていない」だけで起こるものではありません。筋力や関節の動き、歩き方、靴、視力、住環境など、さまざまな要因が関係します。
大切なのは、つまずきを「年齢だから仕方がない」で終わらせず、変えられるところがないか確認することです。
まずは「いつ・どこで」つまずくか考えよう
つまずきが増えたと感じたら、どのような場面で起こっているか振り返ってみましょう。
家の中なのか。
外を歩いているときなのか。
階段や段差なのか。
疲れているときなのか。
暗い場所なのか。
特定の場所で繰り返しているなら、体だけではなく環境に原因が隠れているかもしれません。
たとえば、いつも同じカーペットにつまずくのであれば、運動をするより先にカーペットを見直した方がよい場合があります。
「自分の体が悪い」と決めつけず、つまずいた状況を確認することから始めましょう。
脚や足首を動かす機会が減っていないか
歩くときには、股関節や膝、足首などを使いながら足を前へ運んでいます。
ところが、外出する機会が減ったり、座っている時間が長くなったりすると、脚を使う機会も少なくなります。
まずは日常生活の中で、
歩く。
椅子から立つ。
足首を動かす。
かかとを上げ下げする。
といった動きを取り入れてみましょう。
特定の筋肉だけを鍛えるというより、普段から脚全体を使う機会を減らさないことが大切です。
靴が歩きにくさの原因になっていないか
つまずきが増えたときには、靴も確認してみましょう。
サイズが大きすぎる靴。
かかとが固定されにくい履物。
靴底が大きくすり減った靴。
歩くたびに脱げそうになる履物。
こうした状態では、足を前へ運びにくくなることがあります。
長年履いている靴でも、靴底の状態は少しずつ変化します。
「履き慣れているから大丈夫」と考えず、足に合っているか、安定して歩けるかという視点で確認することが大切です。
家の中の小さな危険を見直そう
つまずく原因は、自分の体だけにあるとは限りません。
床に置いた荷物。
電気コード。
めくれたマット。
部屋と廊下の小さな段差。
暗い廊下。
こうした環境も転倒につながります。
特に注意したいのが、毎日何度も歩く場所です。
寝室からトイレ。
居間から台所。
玄関から居間。
実際に歩きながら、足元に引っかかりそうなものがないか確認してみましょう。
運動でつまずきを防ごうとするだけでなく、「つまずくものをなくす」という対策も重要です。
つまずきの増加を放置しない
たまにつまずくことは、年齢に関係なくあります。しかし、
以前より明らかにつまずく回数が増えた。
何度も転びそうになる。
実際に転倒するようになった。
片方の足だけ引っかかる。
歩き方が大きく変わった。
といった場合には、一度原因を確認した方がよいでしょう。
特に、突然歩きにくくなった、片方の手足に力が入りにくい、しびれがある、強いめまいを伴うといった急な変化がある場合には、自己判断で運動を続けず医療機関への相談が必要です。
「転んでから考える」のではなく、つまずきが増えた段階で対応することが転倒予防につながります。
IKIRU+の結論
つまずきやすくなったと感じたら、まず確認したいのは「足をもっと高く上げる方法」ではありません。
いつ、どこでつまずいているか確認する。
歩く・立つなど、脚を使う機会を保つ。
靴が自分の足に合っているか確認する。
床の物や段差など、生活環境を見直す。
急な変化や繰り返すつまずきを放置しない。
こうした複数の視点から考えてみましょう。
「まだ転んでいないから大丈夫」と思うかもしれません。
しかし、つまずいたり、転びそうになったりすることは、今の体や生活環境を見直すきっかけにもなります。
つまずきは、転倒する前に気づける小さなサインの一つです。
不安になりすぎる必要はありませんが、気づいたときにできるところから見直し、安全に歩ける生活を続けていきましょう。
