股関節の柔軟性を保つことが大切な理由

歩く、立ち上がる、階段を上る、靴を履く。
こうした日常の動作で大きな役割を果たしているのが「股関節」です。
股関節が動かしにくくなると、歩幅が小さくなったり、足元に手を伸ばしにくくなったりすることがあります。
年齢を重ねても動きやすい体を保つために、股関節を普段から動かすことを意識してみましょう。
股関節は足と体をつなぐ大きな関節
股関節は、骨盤と太ももの骨をつないでいる関節です。
足を前後に動かすだけではなく、横へ開いたり、内側・外側へ向きを変えたりと、さまざまな方向へ動きます。
歩く。
立ち上がる。
階段を上る。
しゃがむ。
こうした動作でも股関節が使われています。
そのため、股関節の動かしやすさは、下半身を使うさまざまな動作に関係しています。
股関節が動かしにくいと生活にも影響する
股関節の動きは、運動だけでなく日常生活にも必要です。
たとえば、靴下を履くときには股関節を曲げたり、足を体の方へ近づけたりします。
床にある物を取る、浴槽をまたぐ、車へ乗り込むといった場面でも股関節を使います。
股関節が動かしにくくなると、ほかの部分を使って動きを補うこともあります。
大切なのは、体操選手のような柔軟性を目指すことではありません。
自分の生活に必要な範囲で股関節を動かせることを目標にしましょう。
座っている時間が長い人は股関節を動かそう
椅子に長時間座っていると、股関節を大きく動かす機会は少なくなります。
テレビを見る時間が長い。
デスクワークが多い。
外出する機会が減った。
こうした生活では、意識しないと股関節を大きく動かす場面が少なくなりがちです。
ときどき椅子から立ち上がって歩くだけでも、座っているときとは違う動きになります。
特別なストレッチだけではなく、立つ・歩くことも股関節を動かす機会と考えてみましょう。
無理なく股関節を動かしてみよう
股関節を動かす方法はさまざまあります。
たとえば安定した椅子に座り、片方ずつ膝を軽く持ち上げて戻します。
立って行う場合は、安定した机や椅子などにつかまりながら、脚を前後や横へ無理のない範囲で動かす方法もあります。
また、歩くこと自体も股関節を繰り返し動かす運動です。
重要なのは、脚を高く上げたり、大きく開いたりすることではありません。
痛みのない範囲で、ゆっくり動かすことから始めましょう。
股関節に痛みがあるときは無理に伸ばさない
「股関節が硬いから、強く伸ばせばよい」とは限りません。
股関節周辺の痛みには、筋肉だけでなく関節などさまざまな原因が関係することがあります。
強い痛みを我慢して脚を大きく開いたり、無理に股関節を曲げたりするのは避けましょう。
歩くと強く痛む、安静にしていても痛みが続く、急に動かしにくくなったなどの変化がある場合には、医療機関への相談を検討します。
柔軟性を保つための運動は、「痛いところまで頑張る」のではなく、「安全に動かせる範囲を使う」ことが基本です。
IKIRU+の結論
股関節は、歩く・立つ・しゃがむなど、毎日のさまざまな動作を支えています。
そのため、
座りっぱなしを減らす。
立って歩く。
股関節をさまざまな方向へ動かす。
痛みのない範囲で続ける。
ことを意識してみましょう。
柔軟性の目標は、脚を大きく開けるようになることではありません。
靴下を履く。
椅子から立つ。
階段を上る。
自分の足で歩く。
こうした生活に必要な動作を続けることが大切です。
股関節を日頃から動かすことは、これからも自分の足で生活するための体づくりの一つです。

