肩まわりをやさしく動かそう

「以前より腕が上がりにくくなった」「背中に手を回しにくくなった」
肩まわりの動きにくさは、着替えや洗髪、棚の物を取るといった日常生活にも影響します。
肩はさまざまな方向へ動く関節です。
無理に大きく動かすのではなく、痛みのない範囲で日頃から動かす機会をつくることを意識してみましょう。


肩は日常生活でよく使う場所

肩は、腕を前や横へ上げたり、後ろへ動かしたりするときに使われます。

たとえば、

・服を着たり脱いだりする
・髪を洗う
・洗濯物を干す
・棚から物を取る
・背中に手を回す

といった動作です。
肩だけでなく、肩甲骨や背中なども一緒に動くことで、さまざまな動作が行いやすくなります。
肩まわりの動きは、自分で身の回りのことを行うためにも大切です。


肩を動かす機会が減っていない?

日常生活では、腕を肩より高く上げる機会が意外と少ないことがあります。
特に座ってテレビを見たり、スマートフォンやパソコンを使ったりする時間が長いと、腕を大きく動かさないまま過ごすこともあります。
同じ姿勢が長く続いたときには、一度姿勢を変えてみましょう。
腕を上げる、肩を回す、肩甲骨を動かすなど、普段とは違う方向へ体を動かしてみます。
大きな運動をすることよりも、「動かさない時間を長くしすぎない」ことを意識してみましょう。


まずはゆっくり腕を上げてみよう

肩まわりを動かす簡単な方法として、腕の上げ下げがあります。
椅子に座った状態でも構いません。
腕を体の横から、痛みのない範囲でゆっくり上げていきます。そして、同じようにゆっくり下ろします。
頭の上まで上げる必要はありません。
肩の高さまでなら楽に動かせるのであれば、まずはそこまでで十分です。
「もっと上げなければ」と無理をせず、自分が動かせる範囲を使うことを大切にしましょう。


肩を回す・肩甲骨を動かす

腕を大きく上げる以外にも、肩まわりを動かす方法があります。
両肩をゆっくり持ち上げて下ろす。
肩を前から後ろへゆっくり回す。
胸を軽く開くように、両肩を後ろへ動かす。
こうした動きでも、肩や肩甲骨まわりを動かすことができます。
勢いをつけて何度も回す必要はありません。
呼吸を止めず、ゆっくりと気持ちよく動かせる範囲で行いましょう。


「痛くても動かした方がいい」とは限らない

肩が動かしにくいと、「硬くなっているから、痛くても動かした方がいい」と考えてしまうことがあります。
しかし、肩の痛みにはさまざまな原因があります。
強い痛みがある状態で、無理に腕を上げたり伸ばしたりするのは避けましょう。
特に、突然強い痛みが出た、夜も強く痛む、転倒したあとから痛い、腕がほとんど上がらなくなったといった場合には、自己判断で無理なストレッチを続けず、医療機関への相談を検討しましょう。
「少し伸びている感覚」と「痛み」は分けて考えることが大切です。


IKIRU+の結論

肩まわりは、着替えや洗髪、家事など、毎日のさまざまな動作で使われています。だからこそ、

長時間同じ姿勢を続けない。
腕をゆっくり上げる。
肩や肩甲骨を動かす。
痛みのない範囲で行う。

ことを意識してみましょう。

目標は、誰よりも腕が高く上がることではありません。

服を着る。
髪を洗う。
洗濯物を干す。
必要な物に手を伸ばす。

こうした日常の動作を続けるために、肩まわりを動かしておくことが大切です。
「肩を柔らかくする」ことだけを目的にせず、「これからも腕を使って生活するために動かす」と考えてみましょう。