高齢者が脱水になりやすいのはなぜ?|年齢と水分の関係

高齢になると、若い頃と同じように生活していても脱水になりやすくなることがあります。
特に暑い季節には注意が必要ですが、脱水は一年を通して起こる可能性があります。
なぜ高齢者では脱水のリスクが高くなるのでしょうか。


体内に蓄えられる水分が少なくなる

高齢になると筋肉量が減少する傾向があります。
筋肉には多くの水分が含まれているため、筋肉量が減ると、体全体に占める水分の割合も低くなる傾向があります。
そのため、水分を失ったときの影響を受けやすくなります。


のどの渇きを感じにくくなる

年齢を重ねると、体内の水分が不足してものどの渇きを感じにくくなることがあります。
そのため、「のどが渇いていないから飲まなくても大丈夫」とは限りません。
特に暑い日には、のどの渇きだけを水分補給の目安にしないことが大切です。


腎臓の水分調節機能も変化する

腎臓には、体内の水分や電解質のバランスを調節する重要な役割があります。
加齢に伴って腎臓の機能にも変化が起こり、水分が不足したときに尿を濃くして水分を保持する能力が低下する傾向があります。
こうした変化も脱水になりやすい理由の一つです。


「トイレが心配」で水分を控えることも

高齢者では、

夜中にトイレへ行きたくない
尿漏れが心配
外出先のトイレが心配

などの理由から、意識的に飲み物を減らしてしまうことがあります。
しかし、必要以上に水分を控えると脱水につながる可能性があります。
排尿の悩みがある場合は、水分を極端に減らすのではなく、医療機関などに相談することも大切です。


「時間を決めて飲む」のも一つの方法

のどの渇きを感じにくい場合には、

起床後
食事のとき
午前・午後の休憩
入浴の前後

など、日常生活の中に水分補給を組み込む方法があります。
一度に大量に飲むのではなく、無理のない範囲でこまめに補給するとよいでしょう。
ただし、心臓や腎臓の病気などで水分制限を指示されている場合は、その指示を優先します。


IKIRU+の結論

高齢者が脱水になりやすい背景には、

体内の水分割合の低下
のどの渇きを感じにくくなること
腎臓の水分調節機能の変化
飲水量そのものの減少

など、複数の要因があります。
そのため、「のどが渇いたら飲む」だけでは十分でない場合があります。
本人だけでなく家族も、飲水量や尿量、食事量、普段と違う様子がないかを気にかけ、生活の中でこまめに水分をとる習慣をつくることが大切です。