靴選びで転倒リスクは変わる?

毎日何気なく履いている「靴」。
歩きやすさだけでなく、安全に歩くためにも靴は大切です。
足に合わない靴や脱げやすい履物では、歩いている途中で足元が不安定になったり、つまずきやすくなったりすることがあります。
転倒防止というと筋力やバランス運動に目が向きがちですが、毎日使う靴を見直すことも、身近にできる転倒対策の一つです。


大きすぎる靴は歩きにくくなる

「きつい靴より、少し大きめの方が楽」と考える人もいるかもしれません。
しかし、靴が大きすぎると、靴の中で足が動いてしまいます。
歩くたびにかかとが浮いたり、靴が脱げないように無意識に足へ力を入れたりすることもあります。
反対に、小さすぎる靴では足が圧迫され、痛みや歩きにくさにつながることがあります。
大切なのは、大きい・小さいではなく、自分の足に合ったサイズを選ぶことです。


かかとが安定する靴を選ぼう

歩いているとき、靴と足が一緒に動くことは重要です。
かかとが靴の中で大きく動いたり、歩くたびに靴が脱げそうになったりすると、安定して歩きにくくなります。

靴を選ぶときには、

かかとが安定しているか。
歩いても簡単に脱げないか。
足が靴の中で大きく動かないか。
実際に歩いて確認してみましょう。

ひもや面ファスナーなどで、足に合わせて固定できる靴も選択肢になります。
「履きやすい」だけでなく、「歩いているときに安定しているか」も確認することがポイントです。


靴底の状態も確認しよう

長く履いている靴では、靴底が少しずつすり減っていきます。
特に左右どちらかだけ大きくすり減っていたり、靴底が傷んでいたりする場合には、歩きやすさに影響することがあります。
また、靴底は滑りにくさも大切ですが、「滑りにくければ滑りにくいほどよい」と単純に考えることもできません。
歩く場所や路面によって必要な靴は変わります。
靴底の溝がなくなっていないか、極端なすり減りがないかなど、靴の裏側も定期的に確認してみましょう。


サンダルやスリッパにも注意しよう

近所への外出だからと、サンダルで出かけることもあるでしょう。
また、自宅ではスリッパを履いている人も多いと思います。
こうした履物が必ず危険というわけではありませんが、かかとが固定されず、足から脱げやすいものには注意が必要です。
歩くたびにパタパタと動いたり、階段で脱げそうになったりする場合には、自分にとって安全な履物か考えてみましょう。
特に、すでにつまずきやふらつきが増えている人では、「昔から履いているから」という理由だけで選ばず、今の自分が歩きやすいかを確認することが大切です。


靴だけで転倒を防げるわけではない

自分に合った靴を選ぶことは大切ですが、「転倒防止用の靴を履けば転ばない」というわけではありません。

転倒には、

筋力やバランス能力。
歩き方。
視力などの感覚。
体調や薬。
道路や家の中の環境。

など、さまざまな要因が関係しています。
そのため、靴を見直すと同時に、普段から歩いたり筋肉を使ったりすることや、生活環境を整えることも考えましょう。
靴は転倒防止を支える一つの要素として考えることが大切です。


IKIRU+の結論

転倒防止のための靴選びでは、高価な靴や特別な靴を探すことから始める必要はありません。
まずは、今履いている靴を確認してみましょう。

サイズが自分の足に合っているか。
かかとが安定しているか。
歩いている途中で脱げそうにならないか。
靴底が大きくすり減っていないか。
実際に歩いてみて違和感がないか。

毎日使うものだからこそ、小さな違和感をそのままにしないことが大切です。
そして、年齢とともに体や歩き方が変われば、以前は履きやすかった靴が今も自分に合っているとは限りません。
「どんな靴が転倒防止に一番いいか」ではなく、「今の自分が安全に歩ける靴か」という視点で選ぶ。
靴を、これからも自分の足で歩き続けるための道具の一つとして考えていきましょう。