階段を安全に上り下りするために
階段は、家の中や駅、商業施設など、日常生活のさまざまな場所にあります。
平らな場所を歩くのとは違い、階段では片脚で体を支えながら体を上下に移動させるため、筋力やバランス能力が必要になります。
また、足を置く位置を間違えたり、急いで上り下りしたりすると、大きな転倒につながることもあります。
階段を避けることだけを考えるのではなく、自分の体の状態に合わせて、安全に利用する方法を知っておくことが大切です。
階段では脚の筋力とバランスを使う
階段を上るときには、太ももやお尻などの筋肉を使って体を持ち上げます。
下りるときには、体が急に落ちないように脚の筋肉を使って支えます。
さらに、一段ずつ足を運びながら姿勢を安定させる必要があるため、バランス能力も必要です。
「平らな道は問題なく歩けるのに、階段になると大変」と感じることがあるのは、このためです。
階段の上り下りは、歩行よりも体への負担が大きくなりやすい動作だと考えておきましょう。
急がず、一段ずつ確認しよう
階段で特に避けたいのが、急いで上り下りすることです。
足を十分に段へ置かないまま次の一歩を出したり、何段も先を見ながら速く下りたりすると、足を踏み外す可能性があります。
特に下りでは、転倒するとそのまま下方向へ落ちてしまう危険があります。
急ぐ必要がないときには、
足を段にしっかり置く。
一段ずつ進む。
自分が安定してから次の足を出す。
ことを意識しましょう。
速く上り下りすることより、安全に移動することを優先します。
手すりを上手に使おう
階段に手すりがある場合は、必要に応じて利用しましょう。
「手すりを使うと足腰が弱くなるのでは」と心配する必要はありません。
安全に階段を利用するための道具として活用できます。
特に、
階段でふらつく。
脚に不安がある。
荷物を持っている。
疲れている。
といったときには、手すりが体を支える助けになります。
手すりを使うことを「できなくなった証拠」と考えるのではなく、安全に生活するための工夫として考えてみましょう。
階段では足元が見える環境をつくる
階段そのものだけでなく、周囲の環境も重要です。
照明が暗いと、段の境目が分かりにくくなることがあります。
階段に物が置かれていれば、つまずく原因にもなります。
階段では、
十分な明るさがあるか。
段に物を置いていないか。
滑りやすくなっていないか。
手すりが安定しているか。
などを確認してみましょう。
特に夜間にも利用する階段では、スイッチの位置や照明の明るさも含めて安全性を確認することが大切です。
荷物を持っているときは特に注意しよう
洗濯物を抱えて階段を上る。
買い物袋を持って階段を下りる。
家庭ではよくある場面です。
しかし、大きな荷物で足元が見えなくなったり、両手がふさがったりすると、バランスを崩したときに対応しにくくなります。
一度にすべて運ぼうとせず、荷物を分けることも考えましょう。
また、手すりが必要な人は、できるだけ片手を空けておくことも大切です。
「何を持って階段を使うか」も転倒防止の一部として考えてみましょう。
IKIRU+の結論
階段を安全に利用するためには、特別な技術が必要なわけではありません。
まずは、
急がない。
足を一段ずつ確実に置く。
必要なら手すりを使う。
階段を明るくして、物を置かない。
大きな荷物で足元や手をふさがない。
ことから見直してみましょう。
また、階段の上り下りが以前より難しくなったと感じたら、それも体の変化に気づくきっかけになります。
無理に階段を使って鍛えようとする必要はありません。
大切なのは、「階段を使えること」ではなく、「転倒せず安全に移動できること」です。
自分の体の状態に合わせて手すりやエレベーターなども上手に利用しながら、安全な移動を続けていきましょう。
