ストレッチにはどんな意味がある?

「体が硬くなってきたから、ストレッチをした方がいい」
そう考えて、毎日の生活にストレッチを取り入れている人もいるでしょう。
ストレッチは、筋肉をゆっくり伸ばし、関節を動かしやすい状態に保つために役立つ運動の一つです。
ただし、「ストレッチをすれば何でも予防できる」と考えるのではなく、体を動かしやすくするための習慣の一つとして取り入れることが大切です。


ストレッチとは筋肉を伸ばす運動

ストレッチにはいくつかの方法がありますが、一般的なのは筋肉をゆっくり伸ばし、その姿勢を一定時間保つ方法です。

たとえば、

・ふくらはぎを伸ばす
・太ももの裏側を伸ばす
・腕を上げて肩まわりを伸ばす
・体をゆっくり横へ倒す

といった動きがあります。
激しく体を動かす運動とは違い、自宅でも比較的取り入れやすいのが特徴です。
重要なのは、限界まで体を伸ばすことではありません。
「少し伸びている」と感じる程度から始めるようにしましょう。


柔軟性を保つために役立つ

ストレッチを継続すると、関節を動かせる範囲、いわゆる「関節可動域」の維持や改善につながります。
これはスポーツだけの話ではありません。

肩を動かして服を着る。
股関節を曲げて靴を履く。
後ろを振り向く。
しゃがんで物を取る。

こうした日常生活にも、さまざまな関節の動きが必要です。
そのためストレッチは、「柔らかい体をつくる」ことより、「生活の中で動かしやすい体を保つ」ために行うと考えるとよいでしょう。


同じ姿勢が続いたときにも体を動かそう

テレビを長時間見る、パソコンを使う、本を読む。
こうした時間が続くと、同じ姿勢で過ごす時間も長くなります。
そんなときは、いったん立ち上がって背伸びをしたり、肩や腕をゆっくり動かしたりしてみましょう。
ストレッチだけですべてを解決するわけではありませんが、長時間同じ姿勢を続けず、体を動かすきっかけになります。
「運動の時間にまとめて動く」だけではなく、生活の途中で体を動かす習慣をつくることも大切です。


痛いほど伸ばす必要はない

ストレッチでは、「痛いほど伸ばした方が効果がありそう」と考えてしまうことがあります。
しかし、無理に伸ばす必要はありません。
強い痛みを我慢したり、勢いをつけて無理に伸ばしたりするのは避けましょう。
呼吸を止めず、ゆっくりと筋肉を伸ばします。
左右で体の硬さが違う場合でも、「反対側と同じところまで動かそう」と無理をする必要はありません。
自分の体が無理なく動かせる範囲で行うことが基本です。


ストレッチだけではなく全身を動かそう

健康のためにストレッチを始めるのはよいことですが、ストレッチだけですべての運動を補えるわけではありません。

歩くこと。
筋肉に負荷をかけること。
バランスを保つこと。
体をさまざまな方向へ動かすこと。

それぞれに役割があります。
そのため、ウォーキングや筋力トレーニングなどと組み合わせながら、ストレッチも取り入れてみましょう。
関節や筋肉に強い痛みがある場合や、治療中の病気・けががある場合には、無理に伸ばさず、必要に応じて医師やリハビリテーションの専門職などに相談してください。


IKIRU+の結論

ストレッチは、「体を柔らかくするためだけの運動」ではありません。
日常生活で体を動かしやすい状態を保つためにも役立ちます。

まずは、

無理のない範囲で伸ばす。
反動をつけずにゆっくり行う。
長時間同じ姿勢が続いたら体を動かす。
歩くことや筋力トレーニングと組み合わせる。

ことを意識してみましょう。
前屈で床に手が届かなくても構いません。
大切なのは、自分に必要な動きをできるだけ保つことです。
ストレッチを「柔らかさを競う運動」ではなく、「これからも動きやすい体を保つ習慣」として取り入れていきましょう。