体が硬くなるのはなぜ?年齢と柔軟性の関係

「昔より前屈ができなくなった」「靴下を履くときに体が動かしにくい」
年齢を重ねるにつれて、体が硬くなったと感じる人は少なくありません。
柔軟性はスポーツをする人だけに必要なものではありません。立つ、歩く、着替える、物を取るなど、毎日の生活を動きやすくするためにも大切な要素です。
柔軟性とは「体を動かせる範囲」に関係するもの
柔軟性というと、「前屈で床に手が届くか」をイメージするかもしれません。
しかし、体の柔軟性には筋肉や腱の状態、関節を動かせる範囲など、さまざまな要素が関係しています。
肩を上げる。
体をひねる。
股関節を曲げる。
足首を動かす。
こうした動きも柔軟性と関係しています。
大切なのは、人より体を柔らかくすることではありません。
自分の生活に必要な範囲で、体を動かしやすい状態を保つことです。
年齢とともに体が硬くなるのはなぜ?
年齢を重ねると、筋肉や腱、関節などにも変化が起こります。
しかし、「年齢だけ」が体を硬くする原因とは限りません。
体を動かす機会が少なくなり、長時間同じ姿勢で過ごす生活が続けば、関節を大きく動かす機会も減っていきます。
たとえば、一日の多くを椅子に座って過ごし、肩を大きく上げたり、股関節を動かしたりする機会がほとんどなければ、体をさまざまな方向へ動かす機会そのものが少なくなります。
つまり、年齢による変化だけではなく、「普段どのくらい体を動かしているか」も大切なのです。
体が硬くなると生活の動作にも影響する
柔軟性は、日常生活のさまざまな動作に関係しています。
たとえば股関節や膝、足首などが動きにくくなると、しゃがむ、立ち上がる、歩くといった動作が行いにくくなることがあります。
肩まわりが動かしにくくなれば、高いところに手を伸ばしたり、服を着たりする動作にも影響することがあります。
だからといって、「柔らかければ柔らかいほど健康」というわけではありません。
必要以上の柔軟性を目指すのではなく、毎日の動作を無理なく行えることを一つの目標にしましょう。
動かさない時間が長くなっていないか振り返ろう
柔軟性を保つためには、ストレッチだけではなく、普段からさまざまな動きをすることも大切です。
長時間座っていたら立ち上がる。
肩を動かす。
少し歩く。
背伸びをする。
股関節や膝を動かす。
こうした小さな動きでも、「同じ姿勢を長時間続けない」という意味があります。
運動の時間だけ体を動かすのではなく、日常生活の中で体を動かす回数を増やすことを意識してみましょう。
柔軟性は競争しなくていい
ストレッチをすると、「もっと伸ばした方がいい」「床に手が届くようになりたい」と考えてしまうことがあります。
しかし、人によって関節の動く範囲や体の特徴は異なります。
特に中高年以降では、若い頃と同じ柔軟性を目標にする必要はありません。
強い痛みを我慢して伸ばしたり、反動をつけて無理に動かしたりすることは避けましょう。
気持ちよく伸びていると感じる程度を目安に、無理のない範囲で行います。
関節に強い痛みがある場合や、治療中の病気・けががある場合には、自己判断で無理に動かさず、医師やリハビリテーションの専門職などに相談しましょう。
IKIRU+の結論
年齢を重ねると、体の柔軟性にも変化が現れます。
しかし、「年齢だから仕方がない」と何もしないのではなく、
長時間同じ姿勢を続けない。
こまめに体を動かす。
無理のない範囲で関節を動かす。
痛みを我慢して伸ばさない。
ことを意識してみましょう。
目標は、前屈で床に手がつくことではありません。
服を着る。
靴を履く。
物を取る。
立ち上がる。
歩く。
こうした毎日の動作をできるだけスムーズに続けることが大切です。
柔軟性は「体の柔らかさを競うもの」ではなく、「動きやすい生活を支えるもの」。
これからも自分の体を動かし続けるために、日常生活の中で少しずつ体を動かしていきましょう。

