高齢期に不足しやすい栄養とは?|「食べているつもり」でも不足することがある

高齢になると、若い頃より食事量が少なくなることがあります。
食べる量が減れば、それに伴ってエネルギーやたんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの摂取量も減りやすくなります。
高齢期では「食べすぎ」だけでなく、必要な栄養が不足していないかにも目を向けることが大切です。


まず注意したいのはエネルギー不足

高齢になると活動量が減り、必要なエネルギー量も変化します。

しかし、

食欲がない
食事を作るのが大変
一人で食べることが増えた
噛みにくいものが増えた

などによって、必要以上に食事量が減ってしまうことがあります。
特に、意図していないのに体重が減り続けている場合は注意が必要です。


たんぱく質を不足させない

たんぱく質は筋肉をはじめ、体をつくるために必要な栄養素です。
高齢期に食事量が減ると、たんぱく質も不足しやすくなります。

肉
魚
卵
大豆・大豆製品
牛乳・乳製品

などを、食べやすい形で毎日の食事に取り入れましょう。


カルシウムやビタミンDも大切

年齢を重ねても、骨の健康を維持することは重要です。
カルシウムを含む乳製品、小魚、大豆製品などに加えて、ビタミンDを含む魚類なども食生活に取り入れられます。
特定の食品だけに頼るのではなく、さまざまな食品を組み合わせることが基本です。


食物繊維や水分も忘れずに

高齢になると、食事量や活動量の低下などによって便秘に悩む人もいます。
野菜、果物、豆類、海藻などから食物繊維を摂るとともに、水分不足にも注意しましょう。
ただし、心臓や腎臓の病気などで水分量について指示を受けている場合は、その指示を優先します。


「何を食べるか」だけでなく「食べられているか」を見る

栄養について考えると、「野菜を食べよう」「塩分を減らそう」といった内容に目が向きがちです。
しかし高齢期では、それ以前に十分な量を食べられているかを見ることも重要です。
食欲低下や噛む・飲み込む力の変化によって食事量が減っている場合は、その原因への対応も必要になります。


IKIRU+の結論

高齢期では、「健康のために控える」ことばかりを意識しすぎないことが大切です。

特に、

エネルギー
たんぱく質
カルシウムやビタミンD
食物繊維
水分

などが不足していないかを、食生活全体から考えてみましょう。
そして最も分かりやすい変化の一つが体重です。
「ダイエットをしていないのに体重が減ってきた」「以前より明らかに食べる量が減った」という場合には、単なる加齢と決めつけず、必要に応じて医療機関などに相談することも大切です。