背中・腰まわりを無理なく動かそう

「長く座っていると腰まわりがこわばる」「振り向くときに体を動かしにくい」
年齢を重ねると、背中や腰まわりの動かしにくさを感じることがあります。
背中や腰は、立つ・歩く・振り向く・物を取るなど、さまざまな動作に関係しています。
無理に大きく曲げたりひねったりするのではなく、普段から少しずつ体を動かすことを意識してみましょう。
背中・腰まわりはさまざまな動作に関わっている
背中や腰は、日常生活の中でさまざまな方向へ動いています。
たとえば、
・床にある物を取る
・後ろを振り向く
・靴や靴下を履く
・立ち上がる
・歩く
といった動作です。
実際には背骨だけが動いているわけではなく、股関節や肩なども一緒に動くことで、私たちはさまざまな姿勢をとっています。
そのため、背中や腰だけではなく、体全体を動かすことが大切です。
同じ姿勢を長く続けていない?
テレビを見る、読書をする、パソコンを使う。
こうした時間が長くなると、同じ姿勢で過ごす時間も増えていきます。
「姿勢をよくしよう」と考えることも大切ですが、どれだけよい姿勢でも、長時間ほとんど動かずにいることは避けたいところです。
30分座ったら必ず立つ、というように厳密に決める必要はありません。
テレビ番組の区切りに立つ、飲み物を取りに行く、少し歩くなど、同じ姿勢を続けすぎない工夫を取り入れてみましょう。
背中をやさしく伸ばしてみよう
背中まわりを動かす方法の一つが、両腕を前へ伸ばしながら背中をやさしく丸める動きです。
椅子に座った状態でも行えます。
背中が軽く伸びていると感じる程度まで動かし、ゆっくり元の姿勢へ戻ります。
反対に、両肩を軽く後ろへ動かして胸を開くような動きもあります。
どちらも限界まで動かす必要はありません。
呼吸を止めず、気持ちよく動かせる範囲を意識しましょう。
体をひねるときも無理をしない
背中や腰まわりを動かす方法として、体を左右へひねる動きもあります。
椅子に座って正面を向き、上半身をゆっくり横へ向けてみます。
このとき、「できるだけ後ろまで振り向こう」と無理をする必要はありません。
勢いをつけてひねるのではなく、自分が楽に動かせるところまでで十分です。
また、腰だけを無理にひねるのではなく、体全体で自然に向きを変えることも意識してみましょう。
腰が痛いときはストレッチで解決しようとしない
腰に違和感があると、「硬いから伸ばせば治るのでは」と考えることがあります。
しかし、腰痛にはさまざまな原因があり、ストレッチが適しているとは限りません。
強い痛みがある場合には、無理に前へ曲げたり、ひねったりするのは避けましょう。
また、脚のしびれや力の入りにくさを伴う、転倒後から強く痛む、痛みが強くなっているといった場合には、医療機関への相談を検討することが大切です。
「動かすこと」と「痛みを我慢すること」は別と考えましょう。
IKIRU+の結論
背中や腰まわりは、毎日のさまざまな動作に関係しています。
大切なのは、無理に体を柔らかくすることではありません。まずは、
座りっぱなしを減らす。
背中をやさしく動かす。
体をゆっくりひねる。
痛みのない範囲で行う。
ことを意識してみましょう。
物を取る。
振り向く。
立ち上がる。
歩く。
こうした何気ない動作にも、背中や腰、股関節などの動きが使われています。
「もっと柔らかくしなければ」と考えるのではなく、「毎日の生活に必要な動きを保つ」ことを目標にしましょう。
少しずつでも体を動かす機会をつくることが、これからも動きやすい生活を続けるための一歩になります。

