すり足になっていない?歩き方の変化に気づこう

「最近、歩くときに足が上がりにくくなった」
「何もないところでつまずくことが増えた」

そんな変化があるときに、一度確認したいのが歩き方です。
年齢を重ねたり、活動量が減ったりすると、歩幅が小さくなったり、足を十分に持ち上げにくくなったりすることがあります。
歩き方の変化は自分では気づきにくいものです。
転倒を防ぐためにも、「以前と歩き方が変わっていないか」に目を向けることが大切です。


「すり足」とはどんな歩き方?

一般的に「すり足」とは、歩くときに足が床から十分に離れず、地面をするように歩いている状態を指します。
本人は普通に歩いているつもりでも、

靴が床に擦れる音がする。
小さな段差につまずく。
歩幅が以前より小さくなる。
足を引きずるように見える。

といった変化として現れることがあります。
足が床から十分に離れないと、わずかな段差やカーペットの端などにも引っかかりやすくなります。
「転んでいないから大丈夫」ではなく、つまずく回数が増えていないかにも注意してみましょう。


なぜ足が上がりにくくなるの?

歩く動作には、股関節、膝、足首など多くの関節や筋肉が関係しています。
そのため、すり足のような歩き方になる理由も一つではありません。

脚の筋力が低下している。
関節が動かしにくくなっている。
バランスに不安があるため小さな歩幅になっている。
活動量が減っている。
痛みなどを避けるように歩いている。

こうしたさまざまな要因が考えられます。
単純に「脚を高く上げれば解決する」と考えるのではなく、なぜ歩き方が変わったのかを考えることが重要です。


無理に足を高く上げて歩く必要はない

すり足が気になると、「膝を高く上げて歩こう」と考えるかもしれません。
しかし、普段の歩行で必要以上に膝を高く上げ続ける必要はありません。
慣れない歩き方をすると、かえってバランスを崩してしまうこともあります。

まずは、

歩く機会を持つ。
椅子から立ったり座ったりする。
足首を動かす。
安全な範囲で脚を動かす。

といった基本的な活動を続けてみましょう。
大切なのは、不自然な歩き方を身につけることではなく、普段の歩行に必要な体の動きを保つことです。


靴や家の環境も確認しよう

つまずきが増えたときには、歩き方だけでなく足元の環境も確認してみましょう。

靴のサイズが合っているか。
靴底が大きくすり減っていないか。
脱げやすい履物を使っていないか。
家の床に物が置かれていないか。
マットの端がめくれていないか。

歩き方が少し変化していても、周囲の環境を整えることで避けられる危険があります。
体だけでなく、靴と生活環境も一緒に確認することが転倒防止につながります。


急な歩き方の変化には注意しよう

歩き方は年齢や活動量などによって少しずつ変化することがあります。
一方で、すべてを「年齢のせい」と考えないことも大切です。

急に片方の足を引きずるようになった。
突然うまく歩けなくなった。
手足に力が入りにくい。
しびれなどを伴っている。
強いめまいやふらつきがある。

このような急な変化がみられる場合には、自己流の運動で様子を見続けるのではなく、医療機関への相談が必要です。
また、徐々に変化している場合でも、つまずきや転倒が繰り返される場合には、医師やリハビリテーションの専門職などへ相談することを考えましょう。


IKIRU+の結論

歩き方の変化は、毎日歩いている自分自身では意外と気づきにくいものです。

まずは、

靴が床に擦れる音が増えていないか。
小さな段差につまずくことが増えていないか。
以前より歩幅が小さくなっていないか。
足を引きずるような歩き方になっていないか。

を振り返ってみましょう。

そして、すり足が気になるからといって、無理に足を高く上げて歩く必要はありません。
普段から歩き、脚や足首を使い、必要な筋力や体の動きを保つこと。そして、靴や住環境を整えることも大切です。
転倒してから対策するのではなく、「最近、歩き方が変わったかも」という小さな変化に気づく。
それが、これからも安全に歩き続けるための第一歩になります。