お尻の筋肉を鍛えると歩きやすくなる?

「歩くための筋肉」というと、太ももやふくらはぎに目が向きやすいかもしれません。
しかし、歩く・立ち上がる・階段を上るといった動作では、お尻の筋肉も重要な役割を担っています。
年齢を重ねても安定して歩き続けるために、お尻の筋肉についても知っておきましょう。


お尻の筋肉は歩くときにも使われる

お尻には「大殿筋」や「中殿筋」など、体を動かしたり支えたりする筋肉があります。
たとえば大殿筋は、股関節を伸ばす動きに関わり、立ち上がったり階段を上ったりするときに働きます。
中殿筋などは、歩いて片方の足に体重が乗ったときに、骨盤や体を安定させるために働きます。
つまり、お尻の筋肉は単に脚を動かすだけではなく、歩いているときに体を安定させるためにも大切なのです。


立ち上がるときにもお尻を使っている

椅子から立ち上がってみると、お尻の筋肉が働いていることが分かります。
体を前に傾け、足で床を押しながら、股関節を伸ばして体を起こします。
このとき、太ももだけでなくお尻の筋肉も使われています。

そのため、

・椅子から立つ
・階段を上る
・坂道を歩く
・しゃがんだところから立つ

といった動作にも、お尻の筋力が関係しています。
「歩く力」を考えるときには、太もも・ふくらはぎ・お尻をまとめて考えることが大切です。


立ち座りでもお尻を鍛えられる

お尻を鍛えるために、特別なトレーニング器具が必ず必要なわけではありません。
前の記事で紹介した「椅子からの立ち座り」でも、お尻の筋肉を使います。

安定した椅子に座り、

  1. 上半身を少し前へ傾ける
  2. 足で床を押して立ち上がる
  3. しっかり立つ
  4. ゆっくり椅子へ戻る

という動作を行います。
勢いをつけるのではなく、ゆっくり立ち、ゆっくり座ることを意識してみましょう。
無理に回数を増やす必要はありません。


横方向に脚を動かす運動もある

お尻の横側にある筋肉を使う方法として、立った状態で脚を横へ動かす運動があります。
安定した机や椅子などにつかまり、姿勢を大きく崩さない範囲で片脚をゆっくり横へ動かし、元に戻します。
ポイントは、脚を高く上げることではありません。
体を大きく傾けたり、勢いよく脚を振ったりせず、安全にお尻の横側を使うことを意識します。
ふらつきが強い場合は無理に行わず、自分が安全にできる運動を選びましょう。


お尻だけを鍛えればよいわけではない

お尻の筋肉は大切ですが、「ここだけ鍛えれば歩きやすくなる」と考えるのは適切ではありません。

歩くためには、

太ももの筋力。
ふくらはぎの筋力。
お尻の筋力。
バランス能力。
関節の動かしやすさ。

など、さまざまな要素が関係しています。
そのため、一つの筋肉だけに集中するのではなく、歩くことや立ち座りなども含めて、下半身全体を使うことが大切です。


IKIRU+の結論

お尻の筋肉は、歩く・立つ・階段を上るといった日常の動作を支えています。

大切なのは、

立ち上がる。
歩く。
お尻の筋肉を使う。
下半身全体をバランスよく動かす。

ことです。

お尻を鍛える目的は、筋肉を大きくすることだけではありません。

自分で立ち上がる。
安定して歩く。
坂道や階段を移動する。
行きたい場所へ出かける。

そんな毎日の生活を続けるためにも、お尻の筋肉は働いています。
「歩く力」は足だけでなく、お尻からも支えられている。
そう考えて、日常生活の中でも下半身を使う機会をつくっていきましょう。